ガラス工芸のうんちく
<サンドブラスト(エッチング)>
サンドブラストはガラス表面を彫刻する技法として発展しました。 この技法はガラス面に文様を描いたマスキング材を貼り付け,文様部分を カッターナイフ等でカットし,文様として彫刻する部分のマスキング材を 剥ぎ取り,圧縮空気でサンド(砂)を吹きつけてガラス表面を削りながら 彫っていくものです。
もともとサンドブラストは、金属の錆落とし用の機械として作られたものを        ガラス工芸に応用されたものです。
材料
マスキング
デザイン・文字をカット
サンドブラストで彫る
着色・仕上げ
でき上がり
サンドブラストマシン
<ステンドグラス>
ステンドグラスは、色付きのガラスをデザインにあわせ、カットして鉛フレームなどで カットガラスをはめ込み整えて、鉛フレームを半田付けをして出来上がります。
デザイン画・下絵制作
ガラス選定・ガラスカット
フレームに組み立てる
ハンダ付け
パテ詰め・仕上げ
でき上がり

<施工方法>
直接お会いできない場合のお客様は、窓枠内寸のタテとヨコの寸法を測ってください。

ステンドと、ガラスを抱き合わせで入れる場合は、サッシの見込み(厚み)が、 ステンドと透明ガラスの合計の見込みで収まるか確認が必要です。
ステンドの厚みは、大きさや制作方法によっても異なりますので、 事前にご相談ください。
施工は、ガラス屋さんでお願いしてください。

透明ガラスの入った、嵌め殺しサッシの室内側にステンドを嵌めます。
その際に、立て掛けたステンドが倒れないように、ステンド用の押さえが必要です。
新築の場合は、工務店に用意してもらってください。

後付けなどで、押さえ枠が用意できない場合、別注にて押さえ枠も用意します。
ご相談ください。

後付けなどで、すでに型板ガラス(不透明ガラス)が入っている場合、
お近くのガラス屋さんで、透明ガラスと交換してください。
<とんぼ玉>
とんぼ玉は、金属の棒に離型剤を塗付し熔かしたガラス を巻き付け、玉状にした上から色ガラスを熔融したり, 花やモザイク模様のパーツを埋め込んだりして色々なの模様をつけます。 形は一般的に丸ですが、角、菱形などもあります。

メソポタミアやエジプトで、紀元前1500年頃から作られていました。 外国では、アイビーズと呼ばれています。日本では、とんぼ玉の名称を 江戸時代中頃から使われていました。
<ガラス工芸の歴史>
ガラスの歴史は、古代メソポタミア時代からみることができます。
特に1890年頃にヨーロッパ各地で同時発生的におこった アールヌーボー運動で、ガラスは芸術表現をもたらす素材として、 20世紀初頭に一世を風靡しました。 エミールガレやドーム兄弟を中心として創り出されたガラス作品は、 人々に感銘を与えましたが、アールヌーボーは20数年で衰退しました。 しかし、この時代に開発された様々な技法は、 今日のガラス工芸の基礎として受け継がれてきています。